お酒が人を幸せにするものだというのは、僕の中では間違いないことです。僕は昔から飲み会を開くのも好きで、今もワインづくりを手伝ってくださっているスタッフと、作業後に打ち上げのような時間を持つことがあるんですけど、それも喜びのひとつなんですよね。20代の若い人も来てくれるし、70代の方も来てくれる。同じ卓を囲んでワインの話をしている時もあれば、まったく別のことを話している時もある。最初はみんなおとなしいんですけど、お酒を飲み始めて1時間もすると、だんだん話が深まっていくんです。お酒って、そういうふうに関係性をつないでくれるものでもあるし、実際、みんなすごく幸せそうな顔をしています。
つくり手としても、お酒がきっかけで人と人との関係が生まれるのは、やっぱりすごくうれしいです。一昨年の年末に中学校の同窓会があったんですけど、二次会でみんなが僕のワイナリーに集まってくれました。僕のつくったワインを飲みながら楽しい時間を過ごしてくれて、「おいしいね」と言ってくれた。それは僕にとって、すごく幸せな風景でした。地元でワインづくりをしているのも、こういうふうに人が集まる場所になるからなんです。お酒は、その場の楽しさを加速させるものなんだろうなと思っています。




