奈良駅からJR万葉まほろば線に乗り、30分ほどで桜井駅に着く。駅前から「THE SAILING BAR」まではタクシーで5~6分。早速、タクシーに乗り込む。
「お客さん、どちらから? ああ、東京から。遠くからよくお越しくださいました。『THE SAILING BAR』には、歌手のAさんとか、俳優のBさんとかもお乗せしたことがありますよ。AさんやBさん、ご存じですか」
いずれも芸能界の大物スター。それは分かります。
「奈良は世界のトップクラスのバーテンダーを3人も出しているんです。ご存じですか」
ちょっと誇らしげ。そのトップバーテンダーとは、「THE SAILING BAR」の渡邉匠さん、奈良市の「Bar ‘Pippin’(バー ピピン)」の宮﨑剛志(みやざき つよし)さんと「LAMP BAR(ランプバー)」の金子道人(かねこ みちと)さんのことだ。
英国の大手酒類会社 ディアジオが主催する、「Diagio World Class」という世界規模のバーテンダーの競技大会がある。各国の予選を勝ち抜いたバーテンダーが国を代表して、カクテルの味や技術、独創性、表現力を競い合う。2010年に渡邉さん、2013年に宮﨑さん、2015年に金子さんがそれぞれ日本代表として世界に挑んだ。2010年から2015年までの6大会のうち3人が奈良のバーテンダーだった。





























